幼児期は身体と脳の成長が著しく進む大切な時期です。そのため、適切な栄養とバランスが求められます。離乳食と比較しながら、月齢別に見た幼児食のポイントをご紹介します。
1年齢(12~15ヶ月)
1年齢では離乳食からの移行期にあたります。ここでは徐々に家族と同じ食事をとるようになりますが、まだ歯が全て生えていないため、やわらかく、小さく切った食材が望ましいです。また、脂質もエネルギー源として必要なので、適度に取り入れるようにしましょう。
2年齢(15~24ヶ月)
この時期は、自分で食べることに興味を持ち始めます。そのため、手づかみやすい食べ物や自分でスプーンを使って食べる練習をさせるのが良いでしょう。そして、この時期からはバラエティ豊かな食材を取り入れ、色々な味覚に触れさせることが重要となります。
3年齢(2~3歳)
2歳から3歳にかけては、一日3食+おやつのリズムが整い、家族と同じメニューがほとんど食べられるようになります。ただし、大人と同じ量を食べる必要はありません。自分の食べたい量を尊重しつつ、偏食にならないように注意しましょう。
幼児食と離乳食の違い
離乳食の目的は「食べること」そのものに慣れさせることです。一方、幼児食では「食事を通じて社会性を学ぶ」ことに焦点が移ります。そのため、食事は一緒に行い、礼儀を教えたり、食べ物に対する知識や興味を育てたりします。
また、栄養素の面でも差があります。離乳食は離乳初期は母乳やミルクが主で、徐々に離乳食が増えていきます。しかし、幼児食では離乳食よりも多くのエネルギーと栄養素が必要となります。ここでは食物の選択がより幅広くなり、食事バランスの練習が始まります。
まとめ
幼児食は、子どもの成長と発達に必要な栄養素をバランスよく摂取することが肝心です。月齢に合わせて食事の内容や形状を変えつつ、様々な食材や味に触れさせることが大切です。そして、食事を通じて社会性を学び、健全な食生活の基盤を築くことが、幼児食の目指すべき点です。