電話によるお問い合わせ

8:00~17:00(土日祝 定休)

電話をかける

column

コラム

企業も社員も得する!健康経営がもたらす具体的なメリットとは?

はじめに

かつて、従業員の健康管理は「自己責任」とされていた時代がありました。しかし今、企業が主体となって従業員の健康を支える「健康経営」という考え方が広がりつつあります。これは単なる福利厚生の一環ではなく、経営戦略のひとつとして位置づけられ、生産性の向上や企業価値の向上に大きく貢献しています。

この記事では、健康経営の基本から、企業と従業員にとっての具体的なメリット、そして健康経営を実践するうえで有効な施策である社員食堂の導入について、詳しく解説します。

健康経営とは?

「健康経営」とは、従業員の健康管理を企業の経営課題と捉え、積極的に健康維持・増進に取り組む経営手法のことです。アメリカの臨床心理学者ロバート・ローゼン氏が提唱した「従業員の健康が企業の生産性を高める」という考え方が、日本でも広く知られるようになりました。

これまでは「健康は個人の責任」という意識が強かったのですが、近年では企業が従業員の健康に責任を持つことで、職場のパフォーマンスが向上すると考えられています。実際に、健康経営を推進する企業は「健康経営優良法人」として経済産業省から認定を受け、社会的な信頼や評価を得ています。

健康経営が企業にもたらすメリット

企業が健康経営を導入すると、さまざまなメリットが期待できます。最も大きな効果は、生産性の向上です。従業員が健康であれば、仕事のパフォーマンスが自然と高まり、業務の効率化が実現します。体調不良やストレスによる欠勤が減少すれば、チーム全体の士気も上がり、結果として企業全体の利益に繋がります。

また、健康な職場環境は離職率の低下にも直結します。働きやすさを実感することで、従業員は会社に対する愛着を持ち、長く勤めることができるようになります。人材の流出が防げれば、新たな採用コストも削減できます。

健康経営を導入し、「健康経営優良法人」として認定されると、企業イメージが向上し、優秀な人材の確保にも有利になります。求職者は、給与だけでなく職場環境や健康支援にも注目するため、「健康に配慮している企業」としてアピールすることで、採用活動も有利に進めることができるのです。

さらに、従業員が健康であれば、医療費の削減にも繋がります。医療機関への受診回数が減り、企業が負担する健康保険料も抑えられる可能性があるのです。

健康経営が従業員にもたらすメリット

従業員にとっても、健康経営のメリットは計り知れません。職場の雰囲気が良くなり、ストレスを感じにくい環境で働けることは、心身の健康に大きく影響します。健康な状態で働けることで、仕事に対する意欲が湧き、チームメンバーとの人間関係も円滑になります。

また、企業が健康をサポートしてくれることで、自分の健康に対する意識が高まり、日々の生活習慣も改善しやすくなります。特に社員食堂が導入されている職場では、自然と栄養バランスの取れた食事ができるため、健康維持がしやすくなるだけでなく、食費の節約にもつながります。

健康経営優良法人に認定されると?

健康経営優良法人に認定されると、企業にはさまざまな具体的メリットがあります。たとえば、公共工事の入札において加点対象となるため、事業拡大のチャンスが広がります。

また、金融機関からの金利優遇措置や、保険会社からの保険料割引が受けられることもあり、経営面でも実利的な恩恵が得られます。助成金制度を活用することで、健康経営を推進するための施策に必要な費用を抑えることも可能です。

このように、健康経営優良法人としての認定は、企業のイメージアップにとどまらず、実際の経営活動にも直接的なプラスをもたらします。

健康経営の第一歩としての社員食堂

健康経営を実践するための施策の中で、最も取り組みやすく、効果が出やすいのが社員食堂の導入です。従業員の健康を支えるためには、毎日の食生活の改善が欠かせません。しかし、自分でバランスの良い食事を用意するのは難しく、ついコンビニ弁当や外食に頼りがちです。

そこで、企業が社員食堂を用意することで、従業員は意識せずとも健康的な食事を取ることができるようになります。栄養士が監修したメニューは、カロリーや塩分、ビタミン・ミネラルなどのバランスが取れており、食事から健康を支えることができます。

社員食堂には、直営方式のほか、外部委託やお弁当提供型など、企業規模や働き方に合わせた柔軟な運営方法があります。特に外部委託方式であれば、プロの運営によって質の高いサービスが提供され、企業の負担も少なく済むのがメリットです。

まとめ

健康経営は、企業と従業員の双方にとって大きなメリットをもたらす、これからの時代に求められる経営手法です。従業員の健康を守ることが、企業の生産性や業績に直結し、ひいては社会的信頼の向上にもつながります。

その第一歩として、社員食堂の導入は非常に効果的です。毎日の食事から健康を支える仕組みを作ることで、従業員の満足度が高まり、企業全体の活力が生まれます。

今こそ、健康経営に本気で取り組み、持続的な成長を目指す企業として、新たな一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。