「社員の健康や満足度向上のために、社員食堂を設けたい」
そう考えたとき、多くの企業が最初にぶつかるのが、社員食堂を自社運用をするにはなにが必要なのか?という疑問ではないでしょうか。
この記事では、社員食堂を自社運用する場合に必要な設備・コスト・注意点を整理したうえで、厨房を持たない運用方法についても紹介します。

自社で社員食堂を運用する場合に必要なもの
社員食堂を自社で運営する場合、単に調理スペースを作るだけでは成り立ちません。大きく分けると、以下の5つが必要になります。
- 面積
- 厨房設備
- 人員(調理・提供・管理)
- 水道光熱費
- 消耗品
社員食堂を自社で運用するうえで、もっとも検討に時間がかかるのが面積と厨房設備です。広さや設備の充実度は、多くの方が悩まれるポイントといえるでしょう。
結論から言うと、提供する食数と調理内容によって、必要な厨房面積は大きく変わります。
社員食堂の運用に必要なもの① 面積
厨房面積
社員食堂の厨房面積は、座席数よりも「1日に何食提供するか」を基準に考えていきましょう。あくまで目安ですが、以下のようなイメージになります。
30~50食/日⋯約10~15㎡
50~100食/日⋯約15~25㎡
100~200食/日⋯約25~40㎡
社員食堂の床面積
また、食堂の面積を考えるときは、1人1㎡は必ず確保するようにしましょう。労働安全衛生規則として、以下のように定められています。
❝第六百三十条 二 食堂の床面積は、食事の際の一人について、一平方メートル以上とすること。”
中央労働災害防止協会 安全衛生情報センター https://www.jaish.gr.jp/anzen/hor/hombun/hor1-2/hor1-2-1-3h8-0.htm(2026-01-29)
社員食堂の運用に必要なもの② 厨房設備
前準備:厨房レイアウトを考える
厨房設備を考える際に欠かせないのが、作業動線の設計です。厨房は、以下のような流れで作業が進みます。
- 食材の受け入れ・保管
- 下処理
- 加熱・調理
- 盛り付け
- 配膳
- 洗浄・片付け
これらが交差しないように配置することで、適切な衛生管理と効率アップを両立することができるのです。
たとえば、このような配慮が必要です。
- 生の食材と加熱後の料理が交わらないようにするため、下処理と盛り付けを同じ場所で行わない
- 加熱・調理と洗浄・片付けでエリアを分ける
面積に余裕がない場合でも、動線を無理に詰め込むと、事故やミスが起きやすくなります。
必要になる主な調理機器
一式そろえる場合、初期費用として1,000~3,000万円と、数千万円規模になるケースも珍しくありません。
調理エリア
- コンロまたはIH調理器
- フライヤー(揚げ物がある場合)
- スチームコンベクションオーブン
- 炊飯器
- 電子レンジ、再加熱機器
冷蔵・保管設備
- 冷蔵庫・冷凍庫
- 食材保管棚
- 乾物・調味料用ストッカー
調理エリア
- 業務用食洗機
- 二槽シンク
- 手洗い専用シンク
- 消毒設備
提供・配膳
- 保温ショーケース
- 配膳カウンター
- トレイ・食器類
厨房機器以外にかかる初期コスト
厨房機器以外にも、見落とされがちな初期費用があります。
- 厨房レイアウト設計費
- 給排水・ガス・電気工事
- 内装工事(床・壁・換気)
- 保健所対応・各種申請
特に既存オフィスに後付けで社員食堂を作る場合、インフラ工事の費用が想定以上にかかることもあります。
費用をできる限り抑えたいときには、食品の配送後、再加熱するだけで食べられる社員食堂の形式もおすすめです。
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人件費はどれくらいかかる?
自社運用の場合、調理責任者・調理スタッフ・配膳と片付け担当スタッフなど、調理や提供を行うスタッフが必要です。
少人数の社員食堂でも、最低2〜3名分の人件費が発生します。
仮にパート・アルバイト中心で構成しても、月あたり50〜100万円前後の人件費を見込む必要があります。
水道光熱費・消耗品のランニングコスト
社員食堂は、毎日稼働するためランニングコストも無視できません。提供数にもよりますが、月数万円〜十数万円以上の水道光熱費を考えておく必要があります。
- ガス代・電気代(調理・保温)
- 水道代(調理・洗浄)
- 洗剤・消耗品
- 食材ロス
自社運用のメリット・デメリット
メリット

まず大きなメリットとして、メニューや価格を自社の方針に合わせて自由に設計できる点が挙げられます。
健康経営を重視して栄養バランスを考えた献立にしたり、物価上昇の影響を抑えて社員の負担を軽くしたりと、外部委託では難しい柔軟な運用ができます。
また、福利厚生としてのアピール力が高く、採用活動や社外へのイメージづくりに対して大きな強みになります。とくに若手社員や子育て世代にとって、働きやすさを判断する材料の一つになります。
こうした要素が積み重なることで、社員の満足度向上につながりやすいのもポイントでしょう。食事にかかる手間や時間を削減し、休憩時間を有効に使えるようになります。
デメリット

一方で、初期投資や固定費が大きくなりやすいという課題があります。
厨房設備の導入や内装工事にはまとまった費用がかかり、運営開始後も水道光熱費、消耗品費、修繕費などが継続的に発生します。
また、調理スタッフの採用・シフト管理、欠員時の対応、教育など、食堂運営には専門性のある人材が必要です。そのため、人材確保や日々の運営管理の負担が大きく感じやすいです。
自社好みに設計できる柔軟性がある分、衛生管理やリスク対応も自社で担う必要があります。
食中毒や異物混入などのトラブルが発生した場合、企業の責任が直接問われます。HACCPに基づいた管理体制の整備、記録の保管、定期的な点検など、日常的な対応が欠かせません。
自社運用のコストを理解する
自社運用の社員食堂を設けるには、厨房設備や導入にかかる初期費用だけでなく、ランニングコストも考慮する必要があります。
中小企業のようにあまり食数が必要ない・食数が安定しない場合は、設置型社員食堂やデリバリー型社員食堂がおすすめです。
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