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コラム

緑茶と認知症の関係について

お茶の成分と健康効果
お茶には健康効果が期待されている成分が含まれています。

カテキン

カテキンはポリフェノールの一種です。緑茶の渋味の主成分に効果があるなります。
一番茶で12~14パーセント、二番茶で14~15パーセントと含有量は増加し、成熟した葉よりも若い芽に多く含まれています。 玉露のように日光を遮って栽培されたものはカテキンの生成が抑えられます。
カテキンの健康効果は抗酸化作用をはじめとして、血圧の上昇抑制、血中コレステロールの低減、体脂肪の低減、抗がん作用、抗ウイルス作用、消臭・抗菌作用、虫歯予防など、様々な効果が期待されています。

カフェイン

カフェインはお茶の苦みの成分のひとつです。成熟した芽よりも若い芽に多く含まれるため、若芽を摘んで作られる抹茶や玉露ではカフェイン含有量が多くなります。
カフェインは脳の中枢神経に作用して興奮させる作用があります。
そのため眠気を防いで、作業の効率を上げる効果が期待されます。
また、カフェイン摂取によりアルコールの代謝が高められるため、二日酔いにも効果があると言われています。
しかしカフェインの代謝機能が弱い小さな子供や高齢者では、不眠や多弁、落ち着きはないなどの症状は現れる可能性があります。

その他の成分

サポニン
サポニンはお茶全体に含まれる成分です。これは泡立つ性質があります。抹茶を立てたときに泡立つのは、サポニンが作用されたからです。サポニンは強い苦味とえぐみがあり、野菜などに含まれるアクの成分でもあります。ですが、抗菌・抗ウイルス作用などの効果も期待されています。

フッ素
フッ素はツバキ科の植物に多く含まれ、若芽よりも成長した葉に多く含まれるといわれます。歯の表面に耐酸性の被膜を作り、虫歯の予防に効果が期待できます。
歯磨きにもこの成分が使われていることが多いです。

高齢者とお茶の関係

●認知症とお茶について
認知症に対する緑茶の効果については、さまざまな研究が行われており、様々な効果もでています。緑茶に含まれるテアニンは脳神経細胞保護作用のメカニズムも解明されており、軽度認知症の進行予防に効果があるのではないかと考えられています。また、テアニンはうま味が含まれています。一般的な茶道のお手前に使われる抹茶を1日2~4g摂取することで、効果が得られるともいわれています。今後の研究によっては今後も様々な発見が期待されます。

●要介護リスクとお茶
日常的に緑茶を飲む習慣がある高齢者は、ほとんど飲まない人と比べて要介護認定のリスクが低いことが研究にてわかっています。その明確な理由は明らかにはなっていませんが、緑茶に含まれる成分による効果だけではなく、緑茶を飲むときの環境も高齢者に良い影響を与えているとも考えられています。誰かと一緒に会話をしながら飲む状況が多いと予想され、この環境が高齢者の健康維持に役立っているという可能性も考えられています。

●服薬とお茶
多くの薬は服用時に「水またはぬるま湯」で飲むように指示が書かれています。
以前は特に鉄剤をお茶で服用すると緑茶中のタンニンが鉄の吸収を阻害してしまうため、お茶で飲まないようにと注意がありましたが、最近はタンニンの影響はさほど大きくないとされ、お茶で飲んでも大きな支障はないといわれます。ただし、薬の種類によってはお茶の成分が薬の効き目に影響を及ぼすことも考えられるため、飲み慣れない薬が処方された場合には、医師や薬剤師に、薬と飲み物や食べ物の組み合わせについて確認するようにしましょう。

●食事療法とお茶
緑茶の中でも特に玉露や抹茶には多くのカフェインが含まれています。カフェインには覚醒作用と利尿作用があるため、どちらも睡眠に影響を与えることがわかっています。前に緑茶を飲むことで寝つきが悪くなったり、寝付いたと思ったらトイレに目が覚めたりといったことは、睡眠の質の低下につながります。また、睡眠に関係する薬を服用している場合は、薬の効き目に影響を及ぼすことがあるため、夕方以降はカフェインを含んだ飲み物は控えるようにしましょう。カフェインが体に与える影響には個人差が大きく、年齢や性別にかかわらず、カフェインの影響の受け方は異なります。しかし高齢者の場合、加齢による内臓機能の低下によってカフェインを分解・排出する機能が低下している可能性もあるため、やはり摂りすぎには注意が必要といえます。

緑茶には健康効果がある成分が含まれていることがわかりましたね。
子供や高齢者は飲み方に配慮が必要な場合もありますが、その日の体調や環境に合わせて 上手に取り入れ、緑茶生活を楽しみましょう!