近年、企業の福利厚生の一環として「設置型社食サービス(置き型社食)」が注目を集めています。従来の社員食堂に代わる形として、設置型社食は企業や従業員にとって手軽で効率的な食事補助の方法です。本記事では、設置型社食の特徴と、導入することで得られる4つのメリットについて詳しく解説します。
設置型社食サービスとは?
設置型社食サービスは、企業内に専用の冷蔵庫や自動販売機を設置し、そこから従業員が自由に食品や飲み物を購入できる仕組みです。社員食堂のような調理設備を必要とせず、簡単に導入できるのが特徴です。以下のようなスタイルが一般的です。
- 市販の弁当や食品を扱うコンビニエンス型
- オーガニックやヘルシー志向のこだわり型
- パンや軽食に特化したもの
設置型社食の形態は多岐にわたり、企業のニーズや社員の好みに応じて選べる柔軟性が魅力です。
設置型社食サービスの4つのメリット
1. 導入のハードルが低い
設置型社食は、社員食堂のように調理設備を整えたり、食材の買い出しや管理を行ったりする必要がありません。以下の点で導入が容易です。
- 必要なのは冷蔵庫や自動販売機のみ
スペースを確保するだけで、すぐに設置・運用が可能です。専用の食堂スペースを設ける必要がないため、小規模な企業でも導入しやすいです。 - 最低注文数の縛りがない
お弁当配達では最低注文数が設定されていることがありますが、設置型社食ではその心配がありません。少人数のオフィスでも気軽に利用できます。 - コストが抑えられる
導入や維持管理の費用が低いため、福利厚生に予算を割きにくい企業でも取り入れやすい選択肢です。
2. 管理の手間が少ない
設置型社食は、業者が定期的に補充を行うため、企業側の手間が大幅に軽減されます。
- 食材の発注や管理が不要
社員食堂では毎日の献立を考えたり、食材の発注を行ったりする必要がありますが、設置型社食ではこれらの業務は業者が対応します。 - リクエストにも柔軟に対応
社員のニーズやリクエストに応じて品揃えを調整してもらえるため、満足度を高めやすいです。 - まとめて注文の手間が不要
お弁当宅配のように個別の注文を取りまとめる必要がなく、運営の負担を軽減できます。
3. 時間に縛られず利用できる
設置型社食は、24時間いつでも好きなタイミングで利用できるのが大きな利点です。
- フレックスタイム制やシフト制の企業に最適
社員食堂のように食事の提供時間が限られていると、時間帯によっては利用できない従業員が出てきます。一方で設置型社食は、いつでも利用できるため、多様な働き方に対応可能です。 - 保存性が高い食品を提供
設置型社食で提供される食品は、長時間ストックされることを前提に作られているため、品質や味の劣化を心配する必要がありません。
4. 感染症対策になる
設置型社食は、感染症対策の観点からも優れた選択肢です。
- 外出や外部との接触を回避
従業員が食事のために外出する必要がなくなり、感染リスクを下げることができます。 - 補充頻度が少ない
お弁当配達では毎日外部業者が出入りしますが、設置型社食では補充が週1回や月1回程度に抑えられるため、リスクがさらに低減されます。 - 食事の分散利用が可能
設置型社食は個別に購入して食べるスタイルのため、混雑を避けることができ、密を防ぐのにも役立ちます。
設置型社食導入のポイント
設置型社食を導入する際は、以下の点を考慮すると良いでしょう。
- 社員のニーズを把握
健康志向なのか、手軽さを重視するのか、社員の食事に関する希望を事前に調査します。 - 業者のサービス内容を比較
販売方式や商品のラインアップ、補充頻度、支払い方法などを確認し、自社に合った業者を選びます。 - トライアルを実施
導入前に一定期間トライアルを行い、社員の反応や利用状況をチェックしましょう。 - コストバランスを検討
初期費用や維持管理費を考慮しつつ、福利厚生としての満足度とのバランスを取ります。
まとめ
設置型社食サービスは、従業員の働きやすさを向上させ、企業としての魅力を高める福利厚生の一つです。導入のハードルが低く、管理の手間が少ないうえに、時間に縛られず利用できる点が、社員にも企業にも喜ばれる理由です。
自社に最適な業者を選び、社員の食事環境を充実させることで、健康面や仕事の効率にも良い影響を与えるでしょう。まずはトライアルから始めて、設置型社食の魅力を体験してみてはいかがでしょうか。