直営の社員食堂を運営していると、ベテラン調理員の高齢化や退職が重なり、このまま続けられるのかと不安になる場面が出てきます。
委託への移行を考えても、今いる調理員の扱いや引き継ぎ、利用者への影響が気になり、踏み出せない担当者の方も多いでしょう。
この記事では、直営から委託へ移行する際の考え方と、準備の進め方を整理します。
直営方式の食堂が抱えやすい課題
調理員の高齢化と採用難の深刻化
直営方式では、調理員の採用・育成・シフト管理のすべてを自社で行う必要があります。
長年現場を支えてきたベテラン層の定年退職が重なると、現場のオペレーションは急速に厳しくなります。
さらに近年、給食・調理業界における人手不足は深刻化しており、特に即戦力となる調理経験者の採用は極めて困難です。
特定の人に調理の技術や段取りが集中している状態は、突然の退職で運営が止まるリスクを抱えています。
【関連記事】
設備メンテナンスと衛生管理の重い負担
直営運営において見落とされがちなのが、厨房設備の維持管理や管理部門側の業務負担です。
経年劣化した調理器具や大型厨房設備の修繕・更新には多額の費用が必要となり、これらはすべて自社の予算から割り振られます。
加えて、食中毒防止をはじめとする衛生管理の水準維持も大きな課題です。
近年義務化されたHACCP(ハサップ)に沿った衛生管理プランの導入、日々の温度記録・チェックシートの保管、衛生教育の実施など、高度な専門知識が求められる業務が増加しています。
運営の知識を持つ専門人材が社内に不在となると、衛生管理の水準を適切に保つこと自体が困難になってしまいます。
【関連記事】
委託方式へ移行する前に決めておくこと
現在の調理員の処遇を整理する
移行で最も慎重に扱うべきなのが、今の調理員の処遇です。
委託会社への転籍、配置転換、定年退職の時期に合わせた移行など、選択肢はいくつかあります。
本人の意向を早めに確認し、雇用条件の変更や不利益が生じないよう丁寧に進めることが、円滑な移行の前提です。
法的な扱いは、必要に応じて社会保険労務士や弁護士などの専門家にご相談ください。
現行のメニューと運営ノウハウを引き継ぐ
長年愛されてきた定番メニューや、利用者の好み、提供の流れは、直営の大切な資産です。
人気メニューや食数の傾向を委託会社に共有しておけば、移行後の満足度の低下を抑えられます。
利用者アンケートの結果なども合わせて渡すと、より円滑です。
移行をスムーズに進める手順
準備から開始までの流れを逆算する
直営から委託への移行には、多くのプロセスが存在します。
・委託会社の選定
・見積もり比較
・現地確認
・契約締結
・既存スタッフとの協議
・試食会
・引き継ぎ作業
社内の意思決定や調整作業も含めると、検討開始から運用スタートまでに最低でも数か月〜半年程度の期間を見込んでおく必要があります。
切り替えの目標日を設定し、そこから逆算して余裕を持ったスケジュールを組み立てることが、準備不足によるトラブルを防ぐ最大のポイントです。
従業員への周知と移行期間の運用
社員食堂を利用する従業員にとっても、食堂の運営体制変更は大きな関心事です。
変更の時期や背景、メリットを事前に周知しておくことで、不要な混乱や不安を和らげることができます。
営業時間や利用方法、メニューの価格改定などがある場合は、十分な周知期間を設けて案内を行いましょう。
また、委託運営の開始初期には、トラブルへ素早く対応できるよう委託会社との「併走期間」を設けるか、定期的な意見交換の場を作成するのが効果的です。
運用初期に出た利用者の細かなご要望や改善点をスピーディーにフィードバックできる体制を作っておくことで、新しい運営体制を定着させやすくなります。
直営から委託への移行はシェフクックにご相談ください
シェフクックは関東地方で給食サービスを展開しており、直営からの移行に関するご不安やご要望を伺いながら、無理のない進め方をご提案します。
導入前に品質を確かめていただける無料の試食キャンペーンを実施していますので、ぜひお気軽にお申し込みください。
